五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

Kマウント望遠レンズに関する覚え書き2015年5月版

200mm以上の焦点距離を持つレンズで、主なものを私的にまとめてみます。K-3を買って今年前半の投資は打ち止めにするつもりでしたが、販売終了が早くなりそうな状況があります(八百富写真機店のツイートヨドバシカメラでの終売)。K-3を買いそびれた場合の思考整理です。

単焦点

DA★200mmF2.8:絞って使えば素晴らしい。開放付近はボケがいい。フリンジが出やすい。AFは手持ち望遠レンズの中では速いけど、K-5IIsがF2.8光束対応だからかも。テレコンバータA2X-Lは1.5段以上絞れば画になるけど、Σ120-400の望遠端の方が良好。

DA★300mmF4:文句なし。AFが迷うけど、それってボディの性能に依存してるので。あえて文句を言うなら、これ以上を望むとお金がいくらあっても足りないというところ(他マウント300mmF2.8以上必須かも?)。

Σ300mmF2.8:新プロダクトラインへのリニューアルは、300mmF2.8よりも400mmF2.8の方が早そうな情報がネット上でちらほら。でもヨンニッパはシグマといえど手の届かない価格に設定されそうなので余裕でスルーできそう。

Σ500mmF4.5:リニューアルは現状期待薄。こちらを買うならDA560を選択。価格も大差ない(とはいえ、他のレンズ1本分の差が存在するから、すでに基準がおかしい)。

DA560mmF5.6:思考整理すべき原因といえるレンズ。あまりにも全長が長すぎる。フリンジが派手に出ている作例や評価が気がかり。フルサイズが出るのがほぼ確定した現状で、APS-C専用の望遠単焦点を購入するのはなかなかの冒険。焦点距離と絞りの関係が類似する他社400mmF4よりもはるかに安いとはいえ、清水の舞台から飛び降りたくなる価格。しかしそれでも500mmを超える単焦点は魅力。HDリアコンを使用すれば、換算1200mmという圧倒的な焦点距離で限定的にAFが使えるという点が、心を惹きつけてやまない。DFA150-450が出ているものの、依然購入候補から消えてくれない。

<ズーム>

DA50-200mmF4-5.6:小さい軽い防滴の三拍子揃ったキットズームの単品売り。K-01と組み合わせて通勤鞄に仕舞いこめる日常レンズ。

DFA★70-200mmF2.8:フルサイズ機買ってから検討になりそう。遠い未来で欲しくなりそうなレンズ。

DA★60-250mmF4:近接時にDA★200と同程度に画角が狭くなるという評価があって、食指が動かない。DFA★70-200が出るのでこちらを買うことはなさそう。

DA55-300mmF4-5.8:コストパフォーマンスは相当いいみたいだけれど、DA50-200と役割が被るのでスルーしてる。

FA100-300mmF4.5-5.6:20年以上前のキットズームだから赦す。パワーズームでウィーンウィーンするのが主な仕事。K-30を買うかK-5IIsを買うか迷った時の決め手の一つ。ほとんど意味無かったけど。Made in Taiwan R.O.C.

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PENTAX K-5 II s, smc PENTAX-FA 100-300mmF4.5-5.6,100.0mm,1/200,f4.5,ISO400

Σ120-400mmF4.5-5.6:アウトレットで安かったので思わず買ってしまった。画質を重視するなら★単焦点だけど、DA★200とDA★300を付け替える余裕がない場合もあるし、400mmも魅力だった。300mmを超えた開放は物足りないものの、1段絞れば十分な画が出てくるので光量が十分な場合は単焦点との選択に迷う。レンズ内手ぶれ補正の威力を教えてくれたレンズであり、DFA150-450の即買いを阻止してくれているストッパーなレンズ。

DFA150-450mmF4.5-5.6:欲しい。現時点ではまだ作例が少ないが、Σ120-400よりも明らかに上の画が出てきている。値段が4倍以上するから、比較するのは酷いけど。HDリアコン装着で210-630mmF6.3-8になる。DA560と同様に限定的ながらAFも使えそうなので、光量があればΣ150-600に匹敵する焦点距離になる。その差、絞り2/3段。

Σ50-500mmF4.5-6.3:比類なき超望遠高倍率ズーム。望遠側画質を優先したいので、これを手にすることはなさそう。フルサイズなら標準から超望遠までのズームなので、すごいと思う。

Σ150-500mmF5-6.3:後継といえるΣ150-600欲しいよね。Kマウント発売予定ないけど。

<まとめ>

現時点での想定は次のとおり。

  1. DFA150-450を購入。
  2. DA560を購入
  3. Σ150-600Sの発売を根気よく待って購入。
  4. Σ150-600S+他マウント機を購入。

少しでも焦点距離が長いほうがいいのは当然とはいえ、長ければ長いほどいいって言うのであれば、他マウントで800mmF5.6買いなさいってことになる。費用対効果を考えないといけない。

リアコン使用も含め、450mmF5.6、560mmF5.6、600mmF6.3、630mmF8、784mmF8の差がどのくらいか把握しないといけない。直接比較しようとしてもピンと来ないので、それぞれ半分の焦点距離に置き換えて考えてみる。225mm、280mm、300mm、315mm、392mmだとすると、225mmは明らかに短い。280mmと300mmと315mmならそれほど差はない。392mmは明らかに長い。

望遠端画質は、DA560=>DFA150-450>150-600のようだけど、DFA150-450にリアコンを付けた時、150-600Sをf8.0まで絞ったときの画質と同等以上になる可能性は低いと思われる。画質もどこかで線引きをする必要があるのでDFA150-450にリアコンをつけた作例を見てみるが、なかなかよさそうな感じ。

今の段階では、DFA150-450を購入する予定だけど、DA560の値段が下がって来ているから、その動向を待てるだけ待つというところか。Σ150-600はよさそうなレンズだけど、出るかどうかもわからないのに待つのは不合理だし、他マウント機を買う余力があるなら、全力でKマウントレンズに予算を振り向けるのがいいと思われる。

予算の悩みがなければ、とっととDFA150-450とDA560を両方買うのが一番。もし他マウントの純正で560mmF5.6以上を実現しようとするなら、400mmF4とx1.4テレコンを買う必要があり80万円はくだらない。80万円もあれば、両方買えるじゃないか。

予算がないから悩むのであって、両方買えば円満解決。いやぁ、長々と書いてきたけど、予算を40万から70万に増やせばよかったんだ。

結論:予算増額 おい待てやめろ何をする気だ