五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

立春前の長居植物園を散策する

冬は必然的に花が少なくなる季節です。とはいえ、全く花が咲かないわけではありません。ということで、冬の花を探しに長居植物園に来ました。機材は K-1 に FA35。両方ともにまだまともに使ってないので、習熟も兼ねてます。

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 入口にはフルカラーの立て看板。「長居植物園に おとずれる冬が こんなにも 鮮やかだって 君はまだ知らない」と期待を盛り上げてくれる誘い文句が添えられています。ワクワクしながら入園です。

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ゆるキャラのしょくぽんがお出迎え。以前は壁際にポツンと置かれていたのですが、鉢植えの花に囲まれて目立つところに置かれるようになりました。なんとなくうれしそうな感じに見えます。末永く愛されるキャラでいてほしいですね。

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こうして開花情報がちゃんと貼られています。チラシもありますので、見頃の花がどこにあるかをウロウロと探さなくてもいいのが親切です。マフラーをつけたしょくぽんのイラストがかわいいです。ニホンスイゼン・ウメ・クリスマスローズあたりを見に行くことにしましょう。

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長居植物園の冬、ぜんぜん鮮やかとちゃうやん・・・しょくぽんの嘘つき・・・と愚痴をいいたくなるぐらい色を失った風景です。広葉樹は落葉してハゲてしまってます。春秋の過ごしやすい季節であれば、この柵やベンチのあたりに人が絶えることはありませんが、さすが冬。人通りがないわけではありませんが、あまり時間をかけずに人を排除した画が撮れます。

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ニホンスイゼンってどんな花なのかなぁと思ったら、スイセンでした。漢字で書くと「日本水仙」なのですが、なぜ音が濁るのでしょう。FA35 は最短撮影距離が30cmなので、あまり寄れません。絞りはf2.8ですが、よくボケてますね。等倍で見れば木の枝に紫と緑のフリンジが出たりしてますが、フィルム時代設計のレンズですので仕方ないです。ただ、1段絞っても思ったよりも出てるなぁというのが率直なところです。

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梅がほころび始めています。ポツポツと花をつけているところ。あと2週間もすれば見られるようになるのではと思います。

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全体を写すと全然咲いていませんが、つぼみの色がうっすらと木に現れています。さすがにF8.0まで絞るとキリッとした画になりますね。

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クリスマスローズも咲き始めています。こちらも花壇全体からみると先行して咲いている個体です。やや地味な色合いです。寄れないので、ここでも苦労しました。今日は K-1 と FA35 の組み合わせですが、K-01 と DA35 Macro の組み合わせがあればなぁと思った次第です。DFA50 MACRO を買う手もありますが、DFA100 のように防滴になるのを待ってる状態です。

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 真冬なのに、見事な菜の花。寒咲花菜(カンザキハナナ)と言うそうで、食用にもできるそうです。ライブビューにしてフレキシブルチルトを活用し、頭の上から撮ったものです。フィルム時代ならノーファインダー撮影で出たとこ勝負だったわけですから、いい世の中になったものです。

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花は逆光で撮りたくなりますね。これだ!という出来にならなくて残念でした。もっと腕を磨かねば。上はf4.0、下はf8.0です。近接時は多少絞ったほうがいい結果が出るかもしれません。FA35 は開放F2.0ですが、そこまで使い切らなくても十分と感じました。APS-C 機だと、印象が違うかもしれません。まだそのあたりの感覚が全く掴めていないところです。

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バラ園にポツポツ咲いていた、冬咲きのバラです。英名は Schneewittchen (シュネーヴィトヒェン)Schnee ってドイツ語で雪の意味だったよな・・・と微かな記憶がありまして、帰宅して調べてみると Schneewittchen で「白雪姫」の意味でした。なかなか味のある命名ですね。

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見事な葉牡丹です。特に真ん中の大きなものは素晴らしかったです。写真でみると周りが小さく見えてしまいますが、周りのものが普通に立派な大きさでした。その素晴らしさをうまく表現できずないのが悔しい・・・ううう。

それなりに花はありますが、温室のない冬の植物園は寂しい感じがします。しかしながら、人も少ないのでゆっくり見てまわって写真をじっくり撮ることができます。防寒対策は忘れずに。温かくなったらまた行ってみたいですね。