五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

KP をリコーイメージングスクエア大阪に見に行く

新機種 KP が去る1/26に発表になりました。てっきり K-3III か ビンテージ調のミラーレスが発表されるものだと思っていたところ、率直に言って「なんですか?これ?」な予想の斜め上を行く機種。販売店さんもユーザーの空気を感じ取っているのか、この機種のアピールポイントを必死になってご説明されておられます。

しかしながら、画像を見ているだけでは小ささや軽さは実感できず、グリップ部の前ダイヤルの操作感はどうなのかは現物を見ないとなんとも言いようがないなと思いまして、昨年11月より土曜にも営業を行うようになり名称も新しくなった、リコーイメージングスクエア大阪に出かけました。

記事にはしていませんが、昨年8月の土曜臨時営業時に修理依頼と K-1 のお触りを兼ねて行きまして、そのときのアンケートに「月1回でいいから土曜日にも開けて欲しい」旨を書いたところ、11月から毎週土曜日に営業されることになったということで、関西圏のペンタ・リコーユーザーには喜ばしい対応をしていただいてます。土曜営業するとなると人繰りに影響するわけで、サービス向上を考えておられる前向きな姿勢は賞賛いたします。

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というわけでやってきました。看板の柱がサビていたり、コーンと虎棒がひしゃげてたりと少々残念なエントランスです。中に入ると綺麗なので、ちょっと損してるような気がします。ビルの管理者さんは別の会社なので、限界があろうかとは思います。

K-1 も車に積んでいたのですが「買い替えしたいために見に来ました」感を出したいために、あえて K-5IIs と DA★16-50 の組み合わせで凸撃。KP を撮影したのですが K-5IIs に触わるのが半年振りということもあり、被写界深度が足りなくてひどい出来に。ということでごまかすために縮小でお送りいたします。

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カタログやウェブでは DA20-40 との組み合わせを基本の商品写真としていますが、ここでは小ささを強調するためか、DA40 との組み合わせ。お客さんが3名ほど来られていましたが、やはりみなさん KP を見に来られてました。

早速手持ちして見ましたが、画像からの印象とは全く別物でした。

小さい!軽い!

K-70 よりも本体重量があるのですが、手で持った時の本体の小ささに感覚が狂うのか、とても軽く感じます。レンズが DA40 だからというのもありますが、一桁機とは全く違う。かといって、入門機でありがちなプラスチッキーな感触もありません。

私の手は小さいので、K-5IIs や K-3 でも小指がグリップに掛かるのですが、KP は完全に小指の置き場がありません。「小指が掛からないですね~」と独り言のように言うとすかさず説明員さんが「そのためにグリップありますよー」と製品へのフォロー。

ペンタックス機としては近年なかった形状の前ダイヤルですが、節度のあるクリックとあいまって人差し指での操作感は良好。違和感なく操作できますのでその点は問題ないと思いました。併せて、設定ダイヤル(上面最右にある)の重さが K-1 よりもずいぶん硬さが取れて操作しやすくなりました。個体差はあろうかと思いますが、K-1 の設定ダイヤルが指をすりおろす勢いが必要だったところ、KP では比較的軽く回るようになっています。K-1 は高さがあったので、手の小さい私には動かすのに少々難儀していましたが、こちらは頻繁に設定を変えることになってもストレスがなさそうです。

説明員さんがこの機種について、小さい・軽い・高感度を挙げられていました。実際に撮影された画像を背面モニターでほぼ等倍にて見せていただいたのですが、背面モニターで見る限りかなり良さそうです。こればかりは自分でいろんなケースを撮影して画をみてみないと判断つきません。そのためなのでしょうか、実際に撮ってみなはれということで、体験会が開かれるとのこと。

行ってみたいですが、その時期は仕事が立て込んでいそうなのがつらい・・・申し込みは2/5までなので、行きたいと思った方はお早めに。なお、スクエア大阪では有料トライアルがあるので、発売後にそれを狙うのも手かもしれません。(「在庫状況によりご希望に添えない場合がございます」との注記がありますので、発売当初は在庫がないかも)

実物を触ってみての感想ですが、冒頭に書いた「なんですか?これ?」については払拭されました。「中級機に求められる想定スペックを基に、小型化を追求したらこうなった」のが KP なんだなと。行ってみるまでは購買リストに全く入りそうになかったのですが、高感度性能によっては次の APS-C 機として考えることも大いにありそうです。ただし、発売価格は K-3II とほぼ同等の価格帯からスタートとなりそうで、コストパフォーマンスが合ってないんじゃないかというところは感じるところでして、そのあたりは別の記事で述べていくことにします。