五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

K-70のスペックがお漏らしされる

【2016/6/8追記】ISO感度の情報が訂正されたようなので、対応しました。【追記おわり】

デジカメinfoさんで K-70 の詳細スペックがお漏らしされました。

発表は明後日の6/9らしいですが、たぶんこの情報のままで確定だと思われますので、ちょっと比較表を作ってみました。赤字は注目点です。

項目 K-3II K-70 K-S2
素数 24M 24M 20M
ダストリムーバブル 超音波振動 ?? 撮像素子駆動
最高感度 ISO 51200 ISO 204800
ISO 102400
ISO 51200
RAW 14bit ?? 12bit
カードスロット 2 ?? 1
視野率 100% 100% 100%
倍率 0.95 0.95 0.95
バリアングル式 ×
モニタサイズ 3.2型 3.0型 3.0型
ドット数 103.7万 92.1万 92.1万
AFセンサー SAFOX 11 SAFOX 10 SAFOX 10
AF最低輝度 EV-3 EV-3 EV-3
AFポイント 27 11 11
測光方式 8.6万画素 77分割 77分割
露出範囲 EV-3~20 ?? EV0~22
最高連続撮影速度 毎秒8.3枚コマ 毎秒6コマ 毎秒5.5コマ
最高速度時撮影数

JPEG60コマ
RAW23コマ

JPEG40コマ
RAW10コマ

JPEG30コマ
RAW9コマ

内蔵フラッシュ × GN12
換算28mm対応
GN12
換算28mm対応
リアルレゾリューション ×
明瞭強調 × ??
構図微調整 ?? ×
GPS 内蔵 外付対応 外付対応
Wifi カード対応 内蔵 内蔵
電池 D-LI90P D-LI109 D-LI109
電池寿命 720枚 ?? 480枚
USB端子 USB3.0 ?? USB2.0
131.5mm 125.5mm 122.5mm
高さ 102.5mm 93.0mm 91.0mm
厚み 77.5mm 72.5mm
74.0mm
74.0mm
重さ 785g 688g 678g

注目点を見ていきましょう。

素数は K-S2 の2000万画素よりも増加し、K-3II と並んでしまいました。これにはセンサー供給の事情が絡んでいると思われます。執筆時点で価格.comにてAPS-Cセンサーの20万画素機を調査すると、自社でセンサーを作るキヤノンは別として、D500 と K-S2 と K-S1 と α ILCE-QX1 の4機種がヒットします。この4機種のうち、D500 だけは他の3機種とスペックが違いますので、別のセンサーなのでしょう。これらの状況と熊本地震でセンサー工場が被災したことも考え合わせれば、K-S1 と K-S2 で使っていたセンサーがディスコンになったと考えられそうです。この2機種で使っていたセンサーは素性がいいようで、過去にはこんな感想を述べる方も。

Photo of the Day PENTAX一眼レフカメラの中で画質はトップ

D500 のセンサーがペンタックスにも回ってくる状況になれば、さらに高感度耐性の高い2000万画素機が出てくるかもしれません。

K-70 のセンサーはたぶん K-3II と同等と思われますが、最高感度は2段分引き上げられてISO 204800まで上がっています。スペック表が頼りの初心者ホイホイなスペックです。「D500 よりも感度が10万も高い!すごい!」という声が聞こえてきそうです。K-3II と同等センサーでそこまで感度を上げて大丈夫なのかと思うのですが、ここらへんはお手並み拝見です。

K-70 は K-50 の後継だから、オーソドックスな入門機になるかと思いましたが、バリアングルが付いてきました。K-S2 と食い合いになるのが必至ですが、センサーがディスコンになるし、24Mセンサーを搭載するなら型番をガラッと変えてみようというところでしょうか。K-S2 と センサー以外ほぼ同等スペックの後継機を K-S3 として出しても平凡という意味合いなのか、バリアングルが好評だったのでレギュラー扱いに昇格という意味合いなのか、少し計りかねています。

ほぼ同等スペックとはいうものの地味に改良がなされていて、連写は毎秒5.5コマが6.0コマに、連続撮影枚数はJPEG30コマが40コマにとそれぞれ引き上げられています。しかしながら連写は電力食いなので、K-50のような単三使用は望み薄かもしれません。

大きさは、K-S2に比べて厚みが1.5mm小さくなったもののは同等で幅が3.0mm高さが2.0mm大きくなり重量が10g増加しています。重量558gの K-S1 がディスコンになって、出てきた後継機が K-S2 のセンサー差し替え版となれば、軽い機種が欲しい人の行き場がなくなってしまいそうです。ただし、ペンタックスペンタプリズムを搭載する関係上、ミラーレス機のような小型軽量は無理ですので、マーケティング上あきらめたのかもしれません。K-S1 が好調だったらよかったのですが、価格の推移を見る限りではそんなに売れている機種と言いがたいです。

スペック表で比較してきましたが、上記以外では「ナイトヴィジョンレッドライト」という項目が謎です。夜に輝度の高いものを見ると目つぶしになるためにモニターの輝度を下げて赤い表示にする機能だという意見がネットに上がっていまして、なるほど、アストロトレーサーを売りにしているので親和性が高いなぁと感心したのですが、K-70 はGPSを内蔵してないのでちぐはぐな印象が。それなら K-1 に搭載したアウトドアモニターの方がいいんじゃないでしょうか。そのほかには、コントロールパネルやファンクションボタンがカスタマイズできるようで、K-1 の成果の一部が取り入れられています。これはうれしい機能になりそうです。

正式発表はすぐですが、発表になりましたらボディロードマップの予想をしてみたいと思います。前回の予想は見事に外れてしまいましたが・・・

こういう予想をするのは楽しいので、めげずにやる予定です。競馬と違って外れても痛みはありませんので。(ボディを買うタイミングで外れると結構痛いはずですが、幸いにも被害を被ったことはまだありません。)