SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM 2ndレビュー

前の記事の続きです。服部緑地都市緑化植物園での撮影はそこそこで切り上げました。伊丹空港に近いということで、花撮りの後は飛行機撮りに挑戦です。85mmの存在意義であるポートレートの距離をあえて外して至近距離と遠距離でレビューするというのもなんだかなぁと思いますが、そのあたりの距離については K-1 を買ってからにしようかと考えています。このレンズはDGレンズ、つまりフルサイズ対応ですから、フルサイズ機での評価もしたいと思います（いつになるかは不明ですが・・・）

PENTAX K-3,SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM,85.0mm,1/180,f8.0,ISO100　Flickrで見る

この日は望遠レンズのレンズ干しを目論んでいましたので、スカイランドHARADAへ行きました。Σ85、DFA100、DA★200、DA★300、DA560 と揃い踏みです。相変わらず望遠大好きです。縮小ではわかりにくいですが、大変立体感ある描写です。

PENTAX K-3,SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM,85.0mm,1/180,f8.0,ISO100　Flickrで見る

機体の反射や霞みを抑えるためにPLフィルターを装着しましたが、それでもこの季節の太陽光は強烈ですので、反射光が文字にかかりました。なぜかはよくわかりませんが、機体の存在感がある、背景から浮き出たような描写をしてくれます。他のレンズでも撮影していますが、浮き出るような立体感はこのレンズが強く出ている気がします。やはり持ち味なのでしょうか。

PENTAX K-3,SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM,85.0mm,1/500,f4.5,ISO100　Flickrで見る

シグマのレンズは色がニュートラルで薄味なものが多いという評価を目にしますが、このレンズはしっかりと色が出ていると思います。Limitedレンズのようなコテコテの色味ではありませんが、しっかり味がついているように感じました。PLフィルターを使ったのがいい方向に出ているのかもしれません。

PENTAX K-3,SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM,85.0mm,1/180,f9.5,ISO100　Flickrで見る

流し撮りをすると傾いてしまいますね。できるだけ意識したつもりなのですが、まだまだ修行が足りていません。

PENTAX K-3,SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM,85.0mm,1/125,f9.5,ISO100　Flickrで見る

小型機を撮るとAPS-Cでも少し焦点距離が短いです。しかしながら、200mmあたりのレンズだと圧縮効果が働きすぎるために平板な描写になるのかも。浮き出ているような立体感ある描写が使いどころであって、それゆえにポートレートレンズと言われる由縁なのかもしれません。FA77 や DA70 もそのような視点から使いこなしを考えると表現の幅が広がるのではと感じました。

Σ85 は開放からしっかりした描写ながらカリカリしすぎるところもなく、色味もシグマのレンズとしては濃い目に出ていますので、使いどころがわかりやすそうな印象です。あとはフルサイズでの使用感と暗所での描写を試したいと思います。

Kマウント用が公式においてディスコンと宣言されたために買いましたが、どうも他マウントもディスコンのようです。そして、こんな記事がデジカメinfoさんに来てます。

Art でリニューアルされることは、Kマウントがディスコンになったところから規定路線だと思っていました。すぐに旧レンズになると予測していたのになぜ買ったかというと、APS-C用フードアダプタはリニューアル後は付属しないでしょうし、Kマウントが出る可能性がそんなに高くないこと、そして値段です。

ネット上でのこのレンズの評価は、そのままArtラインに入れても遜色ないものだという意見が目立っていました。そして自分で一日使ってみて、その意見が間違っていないと感じることができました。APS-Cで使う限りは、目立つアラはありません。帰宅して画像を仔細に見ても揚げ足を取れるような部分はありませんでした。唯一最短撮影距離が長いのが気にかかりましたが、他社のレンズを調べても寄れる85mmというのは見当たらなかったので、それを求めるのはお門違いのようです（タムキュー買っておけ）。

もうディスコンですので新品の確保が困難ですが（記事をアップする時点ではまだヨドバシに在庫ありでした。迷ってるなら要即決！）中望遠が好きなら確保しても後悔しないレンズだと思います。