五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

DFA150-450 のための周辺機材(4)~マンフロット ボールカメラレベラー 438

前回記事のマンフロットのMVH502AHはいわゆる2wayしか対応できませんので、水平を取るためには三脚の脚で調節するか、なんらかの仕掛けが必要となります。その仕掛けを実現するのがレベラーと呼ばれるもので、各社から出ています。

ベルボン株式会社 プレシジョンレベラー

レベリングユニット2 - スリック株式会社

レべリングベース・サンウェイフォト【Leveling Base・Tilt Head】の正規輸入代理店

メーカーを揃えることにはこだわっていませんが、マンフロットからレベラーが出ていたので、せっかくだからと揃えてしまいました。

かっこよさを重視するなら専用のレベリングセンターポールの方がいいのですが、耐荷重が5kgとなっていて、ビデオ雲台を支える力はありません。一方のボールカメラレベラーは耐荷重が16kgとベルボンやスリックのものよりも大きくなっており、DA560 を据え付けても問題ない範囲です。三脚もそうですが、耐荷重ギリギリのものを選択するとうれしくない結果になりそうなので、余裕を持っておきたいです。

外箱はグレーの小箱でサプライ感がありますが、それでもロゴが赤く印刷されており、黒白印刷で済ませていないあたりはさすがかと思います。

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箱からコロンと出てきました。左側下方のノブを右に回すと固定されるという単純な仕組みです。

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三脚を傾けて設置してしまった状態を模して、1本だけ脚を引き出してみました。当然傾いていますね。レベラーを三脚と雲台の間に挟みこんで調節すると

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画像自体が右下がりに傾いているためわかりにくいですが、三脚のセンターポールの延長は左斜め上方に向かっているのに、雲台はほぼ水平になっています。

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三脚の傾きをレベラーが吸収し、雲台を水平に設置することができました。

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作動範囲は水平から5度ずつなのですが、画像を見るとかなりの傾きに対応できるのがおわかりいただけるかと思います。三脚の脚を伸ばすとき、ここまで傾けて設置する状況はかなり限られるでしょう。三脚の脚でおおまかに水平を出してから、微調整をレベラーで行えば、水平出しがかなり楽になりそうです。

これで三脚が小型、中型、大型と3本揃いました。

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もう一個レベラーが欲しいと思うぐらいで、三脚沼にこれ以上沈むことはなさそうです。実際のところ、三脚を使う機会はあまりありません。デジカメの普及でカメラを使う人が増えたためか、周囲の状況を顧みずに邪魔な使い方を見かけることも多くなり、三脚禁止の場所が多くなってしまいました。禁止されていなくても三脚を立てるのを憚られる状況も多いです。

なによりも、他社より1段暗い分小型軽量な望遠レンズが主体のペンタックスゴーヨンサンニッパを三脚に据える状況下で、ゴロゴロ・サンヨン・ニーニッパを手持ちで軽快に捌いていくのがフィールドカメラとしての醍醐味だと感じています。