五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

DFA 24-70mmF2.8 が★付かずに発表される

タムロンOEMキター!

タムロンOEMといえば DA18-270B008 のOEMと推察されていたわけですが、DA18-270 は 防滴、SPコーティング、QSFS(クイックシフト・フォーカス・システム)が備わっていなかったまさに「とってつけた」OEMでした。

今回発表された DFA24-70A007 のOEMっぽいのですが、もともとの A007 に備わっていた防滴とQSFSに加え、PENTAXが売りにしているHDコーティングが採用されています。一方でSPコーティングはなさそうです。「とってつけた」OEMではない微妙なところなのでしょうか。それか、HDコーティングをタムロンに技術提供しているのかもしれません。製造上の都合の可能性もあります。

A007 は素晴らしいレンズとの評価が多いので、OEMだからダメだという純血主義の方以外、実写では十分活躍してくれるレンズかと思われます。また、海外向けの営業上 made in Japan と明記できることは良いほうに作用するかと思われます。

では、なぜ王道24-70mmF2.8が★レンズじゃないの?という疑問が残るわけです。すごく単純に、防塵じゃないことやSPコーティングが備わっていないからというのが★レンズを名乗れない理由かもしれません。

しかしながら、レンズロードマップには DFA Standard zoom として28-105mmのレンズが現時点で予定されていますので、こちらをいわゆるキットレンズとして DFA24-70 は★レンズにするのが自然な対応と思われるのです。

と、ここまで書いて少し考えました。

「自然な対応」というのは、他社事例が下敷きになっているわけですが、PENTAXにとっての「自然な対応」を考えないといけないわけです。

さすがPENTAX
他社にできないことを平然とやってのけるッ!
そこにシビれる
あこがれるゥ!

そういえば、PENTAX変態独特なラインアップが好きな会社でした。

他社のことは深堀りしてないのでわからないのですが、PENTAXは標準ズームを何本も出すことを正義と勘違いしている考えているフシがあります。DAでみても標準域をカバーするレンズは ★16-50、16-85、17-70、18-50RE、18-55、18-135、18-270、20-40Ltd と8本あります。旧式・高倍率・Limited を除いても ★16-50、16-85、18-50RE と3本あるわけです。

標準域で3本用意すると考えると、24-70は中級レンズとしての位置づけなのかもしれません。上級レンズとしては、さらに焦点域が狭く、明るいレンズが考えられます。

シグマが24-35mmF2のレンズを出していますし、標準ズーム域の単焦点はF1.4が普通になってきていることから、35-70mmF2.4あたりのレンズを★レンズとして用意するのかも。広角ズームが20-35mmF2.8になれば、フィルム時代の焦点距離を彷彿させます。

小型軽量はAPS-C機に任せられるのでDFAレンズが肥大化しても問題ないことや、リコーイメージングの社長が「個性を持たない製品は作らない」という方針を進めていることから、今回のサプライズが後年良いサプライズに繋がることを期待したいと思います。

個人的にこのレンズ、単体としての購入は見送りです。DFA150-450 と DFA★70-200 を購入する必要があるので、予算がぜんぜん足りていません。