五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

K-1 との相性問題で、シグマ 85mm F1.4 を買う機会を逃す

K-1 にシグマのレンズをつけると、ボディ側に傷が付くという問題が明らかになりました。

「ペンタックスK-1」での交換レンズのご使用についてのご案内|株式会社シグマ

この案内や記事の中で旧製品として 85mm F1.4 EX DG HSM が挙げられていました。それを目ざとくツイートしたのが、こちら。

あぁぁと感じた方が多かったようで、価格.comでポイント考慮の最安値のヨドバシカメラはすぐに売り切れ。多少高いお店でも掃けたようで、販売店数が翌日にはガクッと減りました。もしかしたら、シグマ側から商品引き上げのお願いがあったのかもしれません。

 買いたいけれど三脚とか買ったから冬ボーナス以降かなぁ・・・とおぼろげながら考えていた私にとっては大打撃。ヨドバシカメラの値づけを知っていたがゆえに、あからさまに高値になってしまった現状では手がでません。APS-C 用の延長フードが付いていたのが魅力だったのですが、入手せずという結果になってしまいました。まだ心が揺れているのですが、これも運命として割り切ることにします。

割り切ることに決めた理由は二つ。一つはKマウントレンズロードマップに、大口径中望遠が予定されていて、85mmだと推測されることです。

F1.4かF1.8かどちらになるか見えていませんが、是非F1.4で出していただければと思っています。タムロンF016のOEMの可能性もありますが、そのときはF1.8というところにちょっとガックリしながらも、入手することになるでしょう。

もう一つの理由は、シグマのレンズを使いたければシグマのボディで使えばいいという選択肢が予定されているからです。

シグマレンズをKマウントで使う場合は問題点が多くても、シグマSAマウントなら安心して使うことができるでしょう。今のところマウントを増やせるほどの予算は取れませんが、sd Quattro が実際に登場した後の評判次第では、投資の優先順位がガラッと変わる可能性があります。

K-1 におけるシグマレンズとの相性問題が発生したことから、シグマがKマウントの生産を今以上に縮小し、終売することになるかもしれません。レンズメーカーの枠を脱却してカメラメーカーになることを志向しているシグマからすれば、数量が出ないKマウントを作り続けるメリットはほとんどないように見えます。また、総合力で太刀打ちできないキヤノンニコンに対してはレンズのみで勝負するとしても、そのほかのメーカーはボディでも挑戦すべきライバル。ペンタックス機の得意とする風景等の被写体は、Foveonセンサーの得意とする被写体でもあるため、私のような中途半端な立ち位置の人を自社ボディに引き込むには、Kマウントのラインアップは減らしたほうがいいという考え方もできます。

今後の状況次第ではありますが、シグマのレンズをKマウントで使うことはあきらめた方が賢明なのかもしれません。