五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

DFA150-450 のための周辺機材(1)~三脚と雲台の検討

4月16日の記事のラストでイヤッッホォォォオオォオウ!と言いましたが、その中身を順次紹介します。

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まずは三脚と雲台のセットですが、本題の前に現有三脚と、今回購入に至った経緯から説明しておきましょう。デジタル一眼対応の三脚と雲台は2台持っています。SLIK トラベレック255(自由雲台付き)プロ700DX-IIIN脚デジタルバランスPRO です。

トラベレック255はコンパクトさが売りの三脚雲台セットで気軽に持ち運べます。

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最大耐荷重が3kgですが、ブレを抑えるためには概ね半分ぐらいの重量までと考えたほうがいいです。K-3 が800gですから700gぐらいまでのレンズでないと厳しいです。実際、825g の DA★200 との組み合わせでは不安定に感じます。それでも、キットズームや DFA100 ぐらいまでの単焦点だと充分に対応できます。コンパクトなので部屋での物撮りに最適ですし、トラベレックの名のとおり公共交通機関を利用する場合の携行にもってこいです。

トラベレック255では DA★200 や DA★300 は力不足ということもあって、望遠レンズ向けとしてプロ700DX-IIIN脚とデジタルバランスPROを購入しました。理想はジンバル雲台だったのですが、費用対効果でバランサー対応1~2kgのデジタルバランスPROを選択しました。

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ボディ+レンズ+雲台で3.5kg程度となりますので、最大耐荷重は倍の7kgとしてプロ700DX-IIIN脚を選びました。三脚と雲台で縮長が約80cmにもなるため、すごく長いです。

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DA★300 を使用する際にはバランサーの効きもあって撮影が楽になりました。DA★300 までの重量なら大丈夫だったのですが、DFA150-450 は鏡筒が伸びることもあって、力不足に感じてしまいました。できることなら雲台を更新せずに済ませようと思っていたのですが、そうは問屋が卸しません。

理想としていたジンバル雲台を買うときが来たか・・・と思って調べたら、ジンバル雲台は動きがスムーズですが、比較的ブレに弱いことがわかってきました。一方、ビデオ雲台はザハトラーがデファクトスタンダードですが、値段をみて白目を剥いてしまいます。また、ビデオ雲台はスチル用の雲台とは違い、三脚との接続部がボール状になっているのが普通で、三脚側も平らな台にネジが出ている形状ではなく、ボールを受けるようなリング状になっています。三脚と雲台は自由に組み合わせたいと思っていたので、これは私にとってはNGです。

ホビーズワールドさんの雲台比較表が一番わかりやすいですね。マンフロットのMVH502AHがスチル用三脚と接続できるものの中でバランサー機能が4kgと一番充実していると結論づけることができました。

雲台が決まりましたので三脚を何にするかですが、前述のプロ700DX-IIIN脚が長すぎたと感じていることから、4段で縮長が短くて、耐荷重が大きくて、宗教的に中国メーカーは避けて、価格はできるだけ安く、と絞り込んでいくと、結局雲台と同じメーカーのマンフロットの190シリーズになりました。脚だけでも販売していますが、現在の手持ちでは3way雲台がありませんので、雲台単体よりも安くで買えることから三脚雲台のセット品を買うことに決まりました。脚の固定方式がレバー式とネジ式で2種類ありますが、操作が簡便なレバー式を選びました。

実は、この結論に至るまでに数ヶ月かかっています。今回購入に至ったのは DFA150-450 を入手したからなのですが、DA560 を買った時から三脚と雲台を入手したいと思っていながら先送りにしていたのです。デジタルバランスPROは、バランサーが機能しなくても DA560 を載せて撮るには充分でしたから、資金状況も考えて我慢していたのです。通常の思考なら、高額レンズである DFA150-450 を買った後にさらに追加で我慢していた周辺機器を購入することはありえないのですが、感覚が狂ってしまうのでしょう。連鎖IYHってありえないと思っていましたが、その恐ろしさの片鱗を存分に味わうことになってしまいました。