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五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

フルサイズとAPS-Cの関係をおさらい

まもなくK-1正式発表というところで、フルサイズとAPS-Cの関係をおさらいしておきます。フルサイズだから高感度に強いとか画質がいいとか言われることもありますが、踊らされてるなと感じます。踊るアホゥに見るアホゥ、同じアホなら踊らにゃ損損!という謡にあるように、踊る方が楽しい場合も多いのですけれど・・・

フルサイズは、135フィルム(一番よく普及していた写真用フィルム)の画面サイズである36mm×24mmの大きさを指しています。APS-Cは、APSフィルムのAPS-Cタイプの画面サイズである23.4mm×16.7mmの大きさを指しています。画像素子のサイズは規格とは少しズレる場合が多いのですが、話を単純にするために規格値に則ります。

面積比 36x24:23.4x16.7=864:391=2.2:1

対角線比 (36^2+24^2)^0.5:(23.4^2+16.7^2)^0.5=43.27:28.75=1.5:1

注)^2は二乗、^0.5 は平方根を表します。対角線比は三平方の定理です。

高感度耐性について

ここで、感度についてさらにおさらい。絞り値を固定しつつシャッタースピードを速くするなら、感度を上げる必要があります。1/125でISO400の適正露出時にシャッタースピードを1/250に上げたければISO800で適正露出になるということです。

シャッタースピードを倍速(時間的に半分)にするということは、光の量は半分になります。その分感度を倍にして対応するということです。

お?フルサイズはAPS-Cに比べて2.2倍の面積だから、2.2倍分の光を受け止められるので2.2倍感度がいいんじゃないかね?だから高感度に強いって正しいじゃないの?と思いたくなるところです。画素数が同じならそのとおりなのですが、同じとは限らないわけです。フルサイズ2200万画素とAPS-C1000万画素は1画素あたりの光量については理論上ほぼ同じになりますので、画素数も加味して高感度耐性を考える必要があります。

K-1が36.4M画素機で確定するとなると、理論値での高感度耐性はK-5IIと大差ありません。K-3に対しても2/3段弱程度の差しか生じないことになります。

レンズについて

画像素子の面積が広い分、フルサイズの方が同じレンズで広い範囲を写すことができます。つまり、広角に有利に働きます。裏返すと、望遠には不利ともいえます。APS-Cで200mmのレンズと同じ大きさの像をフルサイズ機で写すとなると、対角線比である1.5で換算して300mmのレンズを使う必要があるのです。DA★200/2.8 は825gなのに対して FA★300/2.8 は2500gと巨大なレンズを使わないといけなくなります。

また、広い範囲に画像を投影するレンズは、周辺画質のコントロールがより難しくなります。レンズの真ん中に比べて隅の方はどうしても鏡筒が邪魔して光をうまく捉えられないからです。APS-Cであればフルサイズにくらべて中心からの距離で1/3分をバッサリ切り捨てることができるので、画質は安定します。

まとめ

フルサイズに関してかなりネガな書き方をしましたが、これらを踏まえた上でフルサイズ機を使いこなせたらと思います。K-1 は高感度耐性が K-3 よりは確実に向上し K-5IIs と同等以上の耐性を獲得できそうですし、クロップしても K-5IIs と同じぐらいの画素数を確保しながら、撮像範囲以上の視野を保ってシャッターが切れるわけです。

K-3 のほぼ唯一の不満点は高感度耐性でしたので、K-3 以上の機能を持ちながら K-5IIs と同等の高感度耐性を得られる機種というのはとても魅力です。