五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

K-3II発売決定

ボーナス商戦あたりに出るかと思っていましたが、K-3IIがかなり早いタイミングで出てきました。

news.ricoh-imaging.co.jp

マイナーチェンジですので、基本性能は変わっていません。変更点を公式ページから引用しますと

  • SR機構を応用した新機能、リアル・レゾリューション・システムを搭載
  • SR機構の性能向上で手ぶれ補正段数を4.5段にアップ
  • GPSユニットと電子コンパスを内蔵。
  • カメラ単体でGPSログの記録やアストロトレーサー機能が使用できます。
  • アルゴリズム最適化による位相差AF高速化。
  • レンズ補正に「回折補正」を追加・内蔵フラッシュ非搭載

大きな変更点は、フラッシュをGPSユニットに換装したことですね。別売GPSユニットを常時使われている方にとっては朗報となります。
リアル・レゾリューション・システム(以下、RRS)搭載や手ぶれ補正が1段分アップしたことから、SR機構はハードウェアの変更がなされているのかもしれません。あと、上記にはありませんが手ぶれ補正の流し撮り制御ができるようになっています。

RRSは三脚固定を要求されています。
RRS動作時には電子シャッターを使用すると仕様に記載されていましたので、1/2000のシャッタースピード設定時に1/500シャッター幕が開いていることになります。1/500であれば大体のものの動体ぶれは防げますので、手持ちでもいけるように思うのですが、オリンパスのハイレゾショットは少しでも動きのあるものは使えないようなので(0.5画素分ずらしの8枚撮影)同様なのかもしれません。(追記:電子シャッターとはいえ、センサーからの読み出し時間があるのを失念していました。現在は秒間60コマあたりの機種が最速だったかと思いますので、読み出しに1/100以上かかるのかもしれませんし、4枚連写するということは3回読み出し時間が取られます)
高速シャッター時に限り手持ちでも使えるということであれば、Foveonセンサーの存在価値を脅かす、かなり画期的な画質向上技術だと思っていたのですが、まだ難しいのが現状なのでしょうか。実機がどのような挙動をするのか気になるところです。

個人的には、K-3IIを買わずにK-3を買うことになりそうです。

  • RRSは手持ちで使えなければ活躍の場は限られる
  • 動体ぶれを押さえるためにシャッタースピードを高速にすることが多いため、SRは現状(K-5IIs)で十分
  • 不用意にジオタグが付くと困るのでGPSは無いほうがいい
  • AF高速化はソフト上の対応なので大きく変化はないと思われる
  • 回折補正はたぶん使わない
  • フラッシュは普段使わないとしても、いざと言うときにないと歯噛みしそう

SRが流し撮り制御してくれるというのが魅力なのですが、新旧価格差が激しすぎるので、さすがにK-3を選ぶことになります。あと、K-3だけにあるRICOHロゴに微妙な魅力を感じてしまっていたり、K-3IIの軍艦部が取って付けた形状なのが微妙に嫌だったりしてます。

写真機材への投資は無制限というわけではありませんし、フルサイズ機対応のレンズはこれから続々と出てくるはず(希望的推測)なので、今年前半はK-3を購入して打ち止めになりそうです。