五稜鏡記

写真機についての感想、主にKマウント機。

HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE 1stレビュー

今日は休日出勤でしたが、30分早く起きて通勤路で試し撮りを行いました。曇り空が持つかと思ったら雨がポツポツ降ってきましたので、K-01ではなくK-5IIsにしたらとちょっと後悔。

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PENTAX K-01,HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE,18mm,1/90,f11,ISO400

レンズに水滴が付着してしまっていました。ドーム型フードは、普通の円筒型フードよりも雨粒が付着しやすいです。天候が悪い場合は★レンズを持ち出しますので、フードが深いままの感覚だったのが悪かったようです。

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PENTAX K-01,HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE,32mm,1/125,f11,ISO400

f11まで絞っていますが、背景はいい感じにボケています。ほぼクオーターマクロですので、近接すればこういう表現が可能です。ボケの質もよく、エントリークラスのレンズとは思えない良好な描写を見せてくれます。

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PENTAX K-01,HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE,50mm,1/750,f5.6,ISO400 Flickrで見る

f5.6開放ですがピントの合ったところはとてもシャープです。前ボケはにじみがうるさそうですが、後ボケは素直。DA★16-50に及ばないまでも、開放でこの画が出てくれば普段使いとしては十分ではないでしょうか。

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PENTAX K-01,HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE,43mm,1/500,f5.6,ISO400

意図したところよりも後ピンになっています。DA18-50REのQSFSは電動式。QシステムのPENTAX-06等と同様に、ピントリングの回転を検知してそれをレンズ内蔵モーターで動作させている模様。★レンズやLimitedレンズに比べ、使い勝手が悪いことは否めません。これについては展示会などのペンタックスブースによく現れる田中希美男氏が苦言を呈しておられますが・・・実売3万円未満の入門レンズに機械式QSFSを求めるのは酷な気がします。あるだけでも良しとすべしところかと。

けっこう揶揄されることもある田中希美男さんですが、かれこれ二十数年前の月刊カメラマン誌のポートレートを見て、強く感動したことを未だに覚えています。被写体の女性が誰だったか忘れていますが、こんな写真を撮れる人が世の中にいるんだ・・・と。

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PENTAX K-01,HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE,43mm,1/250,f8.0,ISO400 Flickrで見る

天気が悪くて残念。雨上がりだったら、花から零れ落ちそうな水滴がより美しく写ったことでしょう。まぁ、シャッターチャンスは見つけようと努力すれば、これからまだまだあるはずです。

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PENTAX K-01,HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE,43mm,1/500,f5.6,ISO400 Flickrで見る

近接ばかりでは・・・と思い、遠景を撮ってみました。等倍で見れば隅の方は入門レンズらしい解像度の落ち方をしていますが、流れが出ているわけでもなく素直な解像度の落ち方ですので、普通に鑑賞する分には十分です。鉄塔近辺の描写もそれなりに繊細な写りをしています。

天候が悪かったので、逆光とかフリンジについてどうなのかはわかりませんが、コストパフォーマンスはかなりいいんじゃないのかというのが第一印象です。